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「ヤマネコのいるくらし授業報告書Ⅰ」竹富町教育委員会へ

2012年からイリオモテヤマネコと共に暮らす西表島全小中学校の生徒さんへヤマネコ授業を行ってきました。今回、2013年に「総合的な学習の時間」枠で行った小学校と中学校での授実践記録、評価、今後の展望などをまとめた報告書を作成し、竹富町教育委員会へ提出しました。また、西表島の全小中学校の校長先生とそれぞれ面談し、ヤマネコのいるくらし授業の来年度の展開をご相談させていただきました。

この報告書に記載されている授業の特徴は小学校も中学校もゲームを通して生徒たちがイリオモテヤマネコになってみるということです。一口にヤマネコと言っても、定住しているオスのヤマネコ、テリトリーを持たない放浪若ネコ、出産した母ネコ、母ネコと共にいる子ネコなど、様々なヤマネコがいます。彼らは彼らなりの暮らし方をしています。そして獲物を捕りに出る時にヤマネコの生息地を横切っている道路にどうしてもぶつかってしまい、そこで車に轢かれてしまうヤマネコも多いのです。

ゲームを通して生徒たちは、車に轢かれないようにドキドキしたり、子どものためにせっせと獲物を捕らなければならなかったり、やっとみつけた寝床を定住しているオスに追い出されたり…と、なかなか厳しい生活を体験します。

イリオモテヤマネコをシンボルとした豊かな自然環境のなかで暮らしている子どもたち。中学を卒業して島を離れるまでに、しっかり郷土愛を身に付けヤマネコがいつまでもいられる島であるように、行動できる人になってほしいと思います。



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