私たちが達成したこと_2023

テレンガナ州のカワル・トラ保護区はチークの違法伐採と森林火災の多発地点。森林内の駐在キャンプなどの基本的設備が整っていませんでした。そこで、CCTVカメラ、懐中電灯、無線機、浄水用フィルター、テント、折り畳み式マットレス、小型ソーラー発電機、バックパックなどを贈呈。

カーナ・トラ保護区のあるマディアプラデシュ州はインドの中でも2番目に森林火災リスクの高い州で、2022年11月から2023年6月半ばまでに4万2000件もの森林火災警告が発令。カーナには落葉樹林が多く火災の影響を受けやすいため、森林火災への警戒にまい進する150名の現場スタッフに、装備を詰めるバックパックを贈呈。

この州に生息するトラは、州内のいくつかのトラ保護区を行き来。2021年に前年比37%増の434件のコンフリクト発生が記録。2022年には4人がトラに殺され、村人たちが報復的にトラを殺そうといきり立っていました。そこで、緊急対策として、トラの被害が多い8つの村のプランテーション所有者、先住民族、森林局スタッフなど143名を対象に野生生物との共存の重要性とコンフリクトのリスクを最小化する方法など、教育普及プログラムを実施。これらの村から集められた10人の住民ボランティアの手でコンフリクト発生情報のアップデートを開始。

ワヤナッド地区では森林内のトラの獲物が減少。トラは食物を求めて村の家畜を獲物にし、1か月で13頭の家畜が殺されました。そこで、人の居住域を定期的に徘徊しコンフリクトに至るトラの監視ドローンを提供。使用訓練を行いました。