プレスリリース：27の世界のNGOが東京都知事に書簡–都有識者会議が提言した都内象牙市場閉鎖条例の速やかな検討を!

• 2022年5月16日
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象牙取引規制に関する有識者会議が、2年以上にわたって7回の会合を開き、議論と検討の末、最終的な提言をとりまとめたことについて、27の世界のNGOが小池百合子東京都知事宛に、感謝と提言の速やかな実行を要望する書簡を送った。

とりわけ有識者会議提言の第3はもっとも影響力があり、注目すべきものである。すなわち、「…世界の主要国でも、象牙取引を法的枠組みで規制した上で芸術品等は狭い例外として取引が認められている。東京都においては、日本の象牙製品の文化･芸術的な側面を評価しながら、象牙取引がゾウの密猟や違法取引に寄与しないようにするために、条例又はその他の効果的な方法を検討されたい」という部分である。

日本政府が象牙取引を一掃するために国レベルでの措置を取らなければならない一方、将来そのような行動がなされるかどうかが不確実であることを考えれば、東京はその管轄内で粛々と法的措置をとることを検討すべきだ。都内における法的措置の実施は、東京が国際的リーダーの役割を真剣に果たさんとしていることを、国境を越えて世界へ届く力強いメッセージとなる。日本が野生ゾウの未来の保障へコミットすることを世界に示すべきこの時に、東京都がこのようなリーダーシップを発揮すべきである。