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2500万シリング相当の象牙で3人逮捕

ハッサン・フカ記 デイリーネーション:ケニア、2011年01月08日

 野生生物トロフィー取引の取り締まりでケニア野生生物公社(KWS)の職員により、3人の密猟容疑者が逮捕され、2500万シリング相当の81頭のゾウの牙が押収された。職員はまた、1.5キロのサイの角2本、弾薬6個、密猟者が夜に動物を狩る際に使っていたとみられる暗視双眼鏡2個、迷彩服2着、ライフルスコープも押収した。

 逮捕者は、ケニア山森林地帯、イシオロ、メルー、そしてライキピアを網羅するノーザンツアーサーキットで活動する密猟弾に所属するとみられている。

 KWSがこの地区で活動する密猟弾のリーダーであると信じている逮捕者の一人は、ブーリ地区オフィサー1のキベット・マイケル氏によると、キベラ裁判所で似たような訴因で係争中である。「野生生物はこの国の遺産であり、政府は数人の個人が自分たちのものでないものを奪い取ることは許さない。」とキベト氏は述べた。容疑者らはイシオロとメルー間のハイウェイに面したNthugi村の家から荷物を受け取った後、メルに向かった際、乗用車に密猟品を所持しているのを発見された。

 報道機関に話すことを許されていないため氏名は明かさなかったKWSの情報部によると、職員たちはこの2カ月密売人を追っていたが、密猟者は何度も捜査網から逃れたとのことだ。金曜の夜にトレーダーの249キロ以上の象牙を押収したことは、職員にとって新年の戦利品となった。
(翻訳協力 瀧口さとこ)

【JTEFのコメント 2011年2月】
 JTEFの「アフリカゾウ密猟防止プロジェクト」の現地パートナー、ビル・クラークさん(ケニア野生生物公社・名誉自然保護官)から次のコメントをいただきました。
 「このメッセージの下の記事は、昨晩のKWSの職員による素晴らしい逮捕劇についてである。 私がこれを素晴らしいと呼ぶのは、いくつもの明らかな妨害にもかかわらず、断固として貫かれたとてもプロ意識の高さと(そして危険を伴う)、優れた仕事を示しているからである。妨害に直面した中での粘り強さは美徳で、報告された逮捕はよい例である。 私がこれを素晴らしいと呼ぶのは、対象人物は途中で妨害され逮捕され、サイの角と他の密輸品とともに、250キロの象牙が押収され、誰もけがをしなかったからだ。 私がこれを素晴らしいと呼ぶのは、以前にも似たような事件で係争中のギャングのリーダーが逮捕されたからである。司法は再犯者には厳しい。同等に重要なのが、KWSは重要な密輸者を手中に収めたということである。その人物は、バイヤーにつながりがあり、東アフリカにおける違法取引の仕組みの実用知識を持っている。優れた事情聴取により、有用な情報が得られるだろう。 私がこれを素晴らしいと呼ぶのは、暗視装置、ライフルスコープ、弾薬、迷彩服のような付随の密輸品が押収されたからである。このうちいくつかは、シリアルナンバー、製造記録や他の方法で出所をつかむことができる。それにより、像やサイを殺し、その象牙や角を密輸する犯罪者シンジケートの構造と仕組みをさらに理解することができる。」(翻訳協力 瀧口さとこ)


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