世界のニュース

ゾウのニュース & JTEFのコメント

中国人、象牙密輸の容疑で告訴される

Monsters and Criticsナイロビ発、2011年01月18日

 ナイロビ国際空港で65キロの象牙の密輸を試みたとして、ある中国籍の人物が判決を受けるため、火曜日にケニアの裁判所へ出頭することになっている、とKWS(ケニア野生生物公社)は報じた。

 ワン・ツェン(Wang Zheng)容疑者(29歳)が、月曜日、コンゴ共和国のキンシャサから到着したジョモ ケニヤッタ国際空港で広州行きのフライトに乗り継ごうとした際逮捕されたとポール・ウドト(Paul Udoto)KWS報道官がEメールで発表した。ツェンは、加工、未加工合わせて計278個の象牙を所持していたとされる。また、税関職員に対する贈収賄未遂の容疑をかけられる可能性もある、とウドトは付け加えた。

 象牙の売買は1989年に禁止となったものの、極東地区における需要の高まりとともに、密輸量は増加している。
(翻訳協力 藤原レーシウ 志保)

【JTEFのコメント 2011年2月】
 JTEFの「アフリカゾウ密猟防止プロジェクト」の現地パートナービル・クラークさん(ケニア野生生物公社・名誉自然保護官)によれば、「またしてもナイロビ経由で象牙の密輸を試みた中国人が逮捕されました。詳しい情報はまだわかりませんが、おそらく探知犬が見つけたのでしょう」ということです。探知犬は、空港に配置され、乗り継ぎ客の荷物を片っ端から『嗅ぎまくる』例の犬です。ビルさんはまた、「増収賄未遂が起訴案件に加わるとすれば、さらに重い判決が下される事でしょう。」とコメントしています。(翻訳協力 藤原レーシウ 志保)
 日本の税関にも探知犬は配置されていますが、薬物探知用です。何でもかんでも反応するようにはできないそうです。したがって、象牙などを探知させるには、そのためのトレーニングが必要なのですが、残念ながら、日本の税関ではワシントン条約違反摘発のために探知犬をトレーニングするつもりはないようです。

現地パートナーリンク集リンクのお願いお問い合わせ個人情報保護方針