ゾウのニュース & JTEFのコメント
ケニアで象牙を没収
ケニア、ナイロビ発:standardmedia
同国を訪れている中国首相李克強は、5月10日土曜日、中国は野生生物保護に非常に熱心であり密猟および象牙の密輸と闘うことに関しまったく努力を惜しまないとして、アフリカ諸国の密猟との闘いを支援するため8億5千万ケニアシリング(約9億8723万2500億円、2014年5月24日レート:1ケニアシリング=1.16145円)の供与を約束した。
近年の地球的規模で増大する象牙密輸および違法取引に対抗するために、中国は一連の法的措置を講じ、犯罪に戦いを挑むため部局で機構を整えているところであると、首相は述べた。
先月、ナイロビ警察は、ランガタ・ロード沿いTモール地域近くのガレージで、131本の象牙を押収した。
牙は、ガレージに駐車していた給水車の中に隠されていたのを、発見されたのである。
捜査網にかかった131本の象牙の中には、重さ50kgの牙が1本あり、その他のものは5kgから50kgの間の重量であった。
【翻訳協力】蔦村的子
【JTEFコメント】
中国は密猟防止に支援金を出したとしていますが、実際に中国への密猟、密輸のせいでアフリカゾウはここ数年激減しています。今回発見された中に50㎏の象牙がありましたが、50㎏といえばかなり年長の知恵をもったゾウの牙でしょう。5月30日にツァボ国立公園で毒殺されているのが発見された「サタオ」も50歳を越え、50㎏以上の牙を持つオスゾウでした。このゾウの密猟で群れの仲間への影響も大きいに相違ありません。ゾウの密猟はただ1頭の死亡だけで終わらないのです。
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