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カジランガでトラが毒殺される

Times of India TNN、2011年1月14日

グワハティ:アソム州オラン国立公園でトラが毒殺されてからたった2週間しか経たないというのに、木曜日、カジランガ国立公園でも成熟した雌トラがおそらくは同じ手口で殺害された。森林監視官たちは、公園内のホフロット森林キャンプに近い場所で、雌トラがブラマプトラ川に浮いているのを発見した。

「川に浮いていた雌トラについて情報が入っています。雌のトラで、およそ7歳だということです」と、カジランガ国立公園長スラジート・ダッタ氏は話した。公園当局ではこの雌トラの検死を実施し、死因特定のために州の科学捜査研究所と野生生物研究所にサンプルを送った。

「私たちのドクターが雌トラの検視を行い、正確な死因を特定するためにサンプルを送付しました」と、ダッタ氏は述べた。公園長によると、トラは、しばらく前からこの雌トラによる被害を被っていたチャール地方の住民によって殺された可能性があるとのことである。「4人の獣医師が、インド政府国家トラ保護機関(NTCA)職員、カジランガ公園長やその他の上級森林局職員ら立会いのもと、雌トラの死体解剖を行いました。サンプルは科捜研でのテストに回してあります」と、地区森林官のディビヤダル・ゴゴイ氏は明かした。

さらに、「公園北側(ビスワナート・ガート)の下にあるホフロット森林キャンプの近くで、成熟した雌のロイヤルベンガルタイガーの死体を見つけました。死体が見つかったのは、最近公園への6か所目の追加地域として提案された場所の下です」

またこうも言った。「死因はまだ特定されていませんが、獣医師やカジランガ森林局職員らによる予備調査では、この雌トラはなんらかの毒物を摂取したために死んだものと思われます。ただし、正確な死因は科捜研のテストを待たなければなりません」

地区森林官はこう述べた。「今回の殺しに関わっていそうな背徳者がいないか、公園の6か所目の追加地域に関わりのあるすべての森林職員とその他のスタッフに徹底した調査を行いました。該当地域には70以上の牧場があることから、雌トラは、家畜を殺された一部の牧場主による報復行為として殺害されたのではないかと私たちは考えています」

ただし、今回のトラの死については密猟の可能性はないとゴゴイ氏は断言した。「状況証拠から、今回は密猟がらみの事件ではないと言えます」カジランガでは昨年5頭のトラが死んでいる。2010年に死んだ5頭のうち、1頭は野生のバッファローに襲われて、3頭は縄張り争いの末に死亡した。1頭は老衰による病死だった。

12月27日には、ラジーヴ・ガンディー・オラン国立公園のパンチノイ地域に住む村民たちが、5歳の雌トラを毒殺した。
(翻訳協力 松崎由美子)

【JTEFのコメント 2011年2月】
アソム州カジランガ国立公園は、トラの密度が世界一高いと言われる保護区です。JTEFトラ保護基金がトラ個体数調査プロジェクトを行っているカルビ・アングロンでは、カジランガからのトラがアソム州南部へ移動する重要なルートであり、また一部は定住する場所を提供していると考えられていますが、今後ますます大きな課題になると言われているのはカジランガで生まれ育まれたトラたちが自らのテリトリーを求めて巣立っていく場所と、そこに至るまでの安全なルートです。トラたちが殺されることなくカジランガ周辺で無事に新天地を目指せる状況を作り出したいと思います。

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