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アッサム州ライフル隊が虎骨を摘発

インディアタイムズ、2011年03月02日

月曜日(2月28日)、ミャンマーとの国境にあるマニプル州モレーで、インド民兵隊アッサム州ライフル隊メンバーが虎骨3キログラムを摘発し、動物の部位に関わる巨額の違法取引に大きな打撃を与えた。

アッサム州ライフル隊はインド軍の中では最も古い民兵組織で、チャンデール県ではインド・ミャンマー国境地帯を警備し、この数年間に大量の希少動物部位を摘発している。

月曜夜、31人から成るアッサム州ライフル部隊は国境沿いの町モレーのゲート1番で捜査を実行し、国境界標77番付近で一人を逮捕したと、火曜日(3月1日)声明を発表した。

その逮捕に伴い虎骨約3キログラムが押収され、押収品と逮捕者は国境沿いの町の森林局保安官に引き渡されたことも発表した。

森林局担当官によると、希少動物の部位に関するミャンマー経由の密約を制止するため、インド中央政府の野生動物犯罪取締局(WCCB)の本格的な支局を国境沿いの町に開設中とのことだ。

2009年2月にはこの地区のボンヤン軍事検問所でトラの頭蓋骨2個、虎骨16キログラムや掌などが押収されたこともある。部族が多いこの県の軍事検問所では、過去5年間断続的に、サイの骨や皮、クマの胆嚢、センザンコウの鱗、シカの角やトラの掌など動物の部位が押収されている。

毎日5千万ルピーにも及ぶインド・ミャンマー間の商業取引が行なわれているモレーでは、10キロメートルにわたる国境フェンスが建設中である。
(翻訳協力 石原洋子)

【JTEFのコメント】2011年4月
インドシナ半島の国境ではトラをはじめとする絶滅危惧種がブラックマーケットで堂々と売られています。トラの生息地インドでは虎骨や犀角の漢方薬など絶滅危惧種製品を利用する習慣はありません。密猟されたトラやサイが国境を渡り、東南アジア諸国を経て中国などへ運ばれていくのです。国境沿いで取締を強化することが、関係諸国が協力して早急に行わなければならないことです。


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