トラのニュース & JTEFのコメント
インド野生のベンガルトラ調査が個体数増加を示す
発信器をつけたメストラが2010年2月にスンダバンスで野生生物局員により野生に放たれたときボートからジャンプして川へと入った。これがスンダバンスでトラ個体数調査を行った最初だ。
インドの野生トラ個体数は20%増加したと環境森林局は述べる。
最新のトラ個体数は1706頭である。2007年の調査では1411頭だった。前回は調査が行われなかったスンダバンス・トラ保護区での70頭が含まれている。
インドには39のトラ保護区があり、45000平方キロ以上の森林地帯となっている。そこに前世紀には10万頭がいた。それが密猟と生息地の激減により97%もの数が失われてしまった。
今日では地球上に3500頭以下しか生息しておらず、インドはその半分の個体数を持つ。環境大臣のジェイラム・ラメシュは個体数増加を「非常に良いニュース」であり「勇気づけられる」と述べた。
「我々はインド全体をくまなくカバーして調査した。この数は正確だ。」政府のトラ保護政策に関わるプロジェクト・タイガー責任者ラジェシュ・ゴパール氏はAP通信社に述べた。
保護活動家たちは、トラの縄張りである森林内の川などの戦略的ポイントに隠しカメラを置き、個体数を数えるためにDNAテストを行った。
調査はバングラデシュに隣接する西ベンガルの、スンダバンスのマングローブ林のようなアクセスが難しい地形でも行った。
トラ個体数はここ数年、麻薬の密売と同じように組織化された密猟団による密猟の増加で激減している。保護活動家たちが言うには、当局は議員たちによって次々に変わるやり方や汚職のせいで、密猟を止めることができないでいる。中国、台湾、韓国のような伝統的漢方薬を利用している国々では、虎骨や爪、毛皮の需要は巨大である。