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ベトナム警察、レストランでトラの死骸を押収

AP通信、2012年1月10日

 警察は絶命危惧種の野生のトラ一頭の死骸をハノイ市のレストランから押収した。そのレストランではトラを煮詰め高価な伝統薬を作っていた。

 Tuoi Tre新聞によると、レストランのオーナーNguyen Thi Thanhはトラの骨を溶かしペースト状にしていた。ペーストは1オンス数百ドル(100g1000ドル)で販売、伝統的な鎮痛剤として使われているという。Thanhは家宅捜査の後、死骸330ポンド(150kg)を1億8千万ドン(8,500ドル)で入手したと警察に供述。警察からのコメントは発表されていない。

 Tuoi Tre新聞の報道によると、Thanhは2007年の終わりごろに野生のトラ2頭の死骸を所有していたとして懲役18か月の判決を受けている。絶滅の危機にある野生動物の密売には最長3年の懲役が科せられる。
(翻訳協力 藤原レーシウ 志保)

【JTEFのコメント 2012年2月】
 ベトナムのトラ個体数が激減し絶滅寸前にもかかわらず、いまだに効果も証明されていない漢方薬がトラの持つ強いイメージで、高値で販売されています。密売に手を出した人は繰り返し行うのはどの国も同じですが、懲役が最長3年とはあまりにも軽い刑罰なのではないでしょうか。
 ただし、ベトナムより法制度の整っているはずの日本では、希少種の違法取引に対する罰則はわずか1年ですが…。



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