世界のニュース

トラのニュース & JTEFのコメント

ベトナム警察が子トラとセンザンコウを救い出す

Online news: Asia 2012年9月4日

漢方薬の材料として、トラやセンザンコウなどの野生動物の密猟が後を絶ちません。

ベトナム警察は火曜日、4頭の子トラと100匹以上の絶滅危惧種のセンザンコウを、容疑をかけられた野生生物密売人から押収した。
動物はHa Tinh地区の中央で車の中から発見された。2人の男がラオスから売りにやってきた違法密売の疑いで逮捕された。

「トラの子と、1匹を除いた118匹のセンザンコウは皆生きていた。我々は森林レンジャーへ引き渡しすぐに野生に戻してもらう。」と名前を言いたがらなかった環境警察官が述べた。

野生には3200頭しかトラは残っていない。毛皮だけでなく骨を始めとする身体各部が漢方薬として使われるため密猟されている。
センザンコウはうろこのあるアリクイともいわれ、中国とベトナムでは良薬でもあり食材でもある。
WWFは6月にベトナムは絶滅危惧種の犯罪の取締に失敗している最悪の国の1つであると述べた。ベトナム自身、このことを否定していない。

【JTEFのコメント 2013年2月】

インドシナの国々は、簡単に行き来ができるため未だに国境周辺でブラックマーケットが存在しますし、密売が盛んに行われています。今回は殺される前に押収できましたが、生きていたからといって、すぐに生息地に戻せるわけではありません。戻しても生きていける保証は無いのです。生息地から野生動物がいなくなってしまうと生態系のバランスが崩れ、自然環境に悪影響がでるおそれがあることをよく考え、ベトナムは、野生生物犯罪の取締を厳しくし、犯罪を未然に防ぐことを重視してもらいたいものです。


現地パートナーリンク集リンクのお願いお問い合わせ個人情報保護方針