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トラのニュース & JTEFのコメント

トラの密猟者たちは薬草の毒へと移行

BANGALORE MIRRORオンラインニュース 2012年10月20日

トラの毛皮を狙った密猟は今も横行しています。南インドでは、密猟した毛皮が高く売れるようにと、銃ではなく薬草の毒を使った方法が使われ始めました。

トラの密猟者たちは薬草の毒を使用し始めている。
専門家筋は、薬草の毒を使うと皮が損傷を受けることなく市場で高値でさばかれていると述べている。この動向は当局に警報を鳴らす。

トラを薬草の毒で殺すという最近の傾向に専門家たちは警鐘を鳴らしている。ほんの六ヶ月前にBRT(ビリギリランガ・スワミ・テンプル)トラ保護区で毒殺された成熟したトラの遺体を、最近になって当局は追跡した。コリーガル犯罪捜査局の森林担当の捜査官たちは、皮、かぎつめ、ひげを回収したが、パンディプル、ナガラホレ、BRT(ビリギリランガ・スワミ・テンプル)の3つの最大なトラ保護区を訪問者に開放すると決定して数時間以内のことであった。殺されたトラはだいたい4 歳ぐらいである。BRT(ビリギリランガ・スワミ・テンプル)トラ保護区の付近で毒入りの肉で殺されたと捜査官たちは語った。

皮を売ろうとしていた5人組の密猟者グループを逮捕してこの殺戮について知ったということだ。この1年で4頭のトラが不審な情況下で死んでいると専門家たちは述べた。情報筋によると、このすべてのケースでトラたちは地元で作られた薬草の毒で殺されているということである。

7月にコリーガル野生生物関係森林管理区域の捜査官たちがハリヤーナ州の悪名高き6人の密猟者たちを逮捕し、彼らが仕掛けた罠を回収した。最新の回収物は、密猟者たちがBRT(ビリギリランガ・スワミ・テンプル)保護区の動物たちを狙っていることを示唆していると捜査官たちは語る。

  ビリジリランガ丘の村付近で1ヶ月前に殺されたトラの場合、闘争、負傷、銃弾または罠などの形跡も見られなかった。

  6ヶ月前に別のトラがBRT(ビリギリランガ・スワミ・テンプル)トラ保護区の近くで毒殺された。地元で作られた薬草の毒によるが、化学的な毒と異なり微量の毒も残っていない。地元民は、損傷やしみなどのない毛皮が得られる毒の使用を好む。

損傷のない毛皮は高い値段で売れる。毒殺が頻繁になるにつれて、われわれはより広大なネットワークの関与を否定できなくなってきている。従って、問題は早急に対処が必要であると野生生物の専門家であるサディル K S氏は語った。

密猟者たちがトラの遺体へと導く

犯罪捜査局の森林担当の捜査官たちは、マイソールとコリーガルを結ぶ道路上のカトナワディでトラの体の一部を売ろうとしていた密猟者の一団を捕らえた。情報筋によると、ラメシュ、ラジャシェカール、チャンドル、アバス 、ソマンナの密猟者たちは、トラの皮を約40ラーク(1ラークは10万ルピー。1ルピー2.51733円(2012年11月12日現在)。従って40ラークは約10,0万円となる。)で売るという大口の取引にぶちあたったのだ。

彼らの一人が毒入りの肉をBRT(ビリギリランガ・スワミ・テンプル)トラ保護区付近に置いたことを暴露した。数日後その肉を食べたトラが少し離れたところまで歩いた後に死んでいた。6ヶ月前のことである。さらに調査を進めれば、密猟者たちが歯や骨をどうしたのかについても明らかになるだろうと、犯罪捜査局の森林担当の副調査官で捜査チームを率いるマシェシュ B氏は語った。密猟者の一団はインド野生動物保護法の様々な項目に違反しており投獄されたと担当官たちは述べた。
【翻訳協力】石塚信子

【JTEFのコメント 2012年11月】

BRTトラ保護区のある南インドカルナタカ州は、多くの野生のゾウも暮らす自然豊かな州です。BBTトラ保護区は、以前は野生生物保護区だったのが2010年にトラ保護区になりました。それだけトラが生息し、トラにとって重要な環境だということです。が、いまだに密猟が絶えません。化学品ではなく、毒草で殺す理由が毛皮の品質を保つためだということは、そのようなものに高額な対価を支払うブローカーとその顧客が存在することを意味します。野生生物犯罪はマフィアにとって、重要な収入源なのです。


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