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カルビ・アングロンの森林官の家にウンピョウあらわる

2010年11月13日

ウンピョウ
 ベッドの下に潜り込んでいるウンピョウ

 2010年11月13日、カルビ・アングロン東部の森林官の家で立ち往生していた希少なネコ、ウンピョウ(Neofelis nebulosa)をレスキューしたことで、アッサム州カルビ・アングロン自治区にウンピョウが生息していることが確認された。ウンピョウは若オスで、WTIの移動獣医サービスが補助しカルビ・アングロンの森林官が麻酔を打った。この活動はJTEFの支援によるものである。

 ウンピョウは昨日、カルビ・アングロン東部シロジャン地区にあるプラナブ・テラン保護官のベッドの下で見つかった。「家の近くで吠え続ける犬の声で目が覚めた。するとベッドの下で何か音がするんだ。それでウンピョウを見つけたというわけだ。WTIに連絡しレスキューチームの到着を待った」とテラン保護官が述べた。

 保護官はカルビ・アングロンのWTI移動獣医サービスのアンソニー氏に連絡した。アンソニー獣医は同僚のWTI獣医であるデカ氏、パソニ氏と共にブローパイプでウンピョウを落ち着かせ森林保護官を補佐しナンボール保護区に隣接しているところまで移動させそこで放した。

 この生息地域を知り尽くしているウンピョウは、めったに人間の居住区に現れない。もちろん1匹で人家の中など!しかし生息地が荒らされ、野生動物たちが頻繁に人間の居住区域で見られるようになった。過去にも家に入ってきたヒョウやトラをもレスキューしたことがある。このウンピョウも偶然、家に入ってきたのだろう」とWTIのラチン・バーマンコーディネーターが述べた。

 「ウンピョウは非常に憶病でインド北東部の木に棲む夜行性動物である。カルビ・アングロンのウンピョウについての報告書もあるが、目撃するのはまれだ。この出来事はこの地域にウンピョウが生息している証拠である」とバーマン博士は付け加えた。


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