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クロサイの角を北朝鮮で不正取引

2014年4月15日 http://www.hrnk.org/uploads/pdfs/SCG-FINAL-FINAL.pdf

北朝鮮は、その核およびミサイル計画に資金を調達するため、薬物製造と外国通貨偽造から北朝鮮政府が多角化を図っている象牙、偽タバコ、薬物取引に、その活動範囲を広げている。北朝鮮指導者、金正恩は平壌での最高人民会議の開催中、議員資格証明書を取り上げた。偽造品不正取引は金体制の自己保存のための「基本戦略目標」の全分野にわたる。

北朝鮮は、交換可能通貨を得るために、そのビジネスモデルを多角化させ、薬物製造と偽造外国紙幣への依存から、絶滅危惧種から作った製造品、偽造薬物、および偽タバコの密輸へとその方向転換を図っている。

北朝鮮政府が、その核およびミサイルの計画支払いに充てるよう、必要な資金を得るためにとっている手法の詳細については、4月8日火曜日に発表されたワシントンに本拠地を置く北朝鮮における米国北朝鮮人権委員会にの研究に詳しく説明がある。

その115ページにわたる研究レポートには、北朝鮮政府が1970年代中頃以来ずっと、麻薬を製造してきており、外交用郵袋を通じて海外に密輸されてきていて、高品質の偽造外国紙幣を印刷してきたことが、報告されている。これが、金体制の自己保存のための「基本戦略目標」の全要素である。

ちなみに、近年、報告者が「全住民の苦難と貧困の元となっている犯罪的代物」として説明している民営化市場経済の出現とともに見られる方向転換が続いている。

北朝鮮外交官によるクロサイの角および象牙の密輸は、また、より最近の進展とみられると、報告書は述べる。モザンビークでは2012年に、同国から、推定価値3万6千ドル(約3,688,416円:1ドル102.456円、6月9日レート)相当の130本の象牙を密輸出して持ち出そうとしたとして、北朝鮮市民が逮捕されている。

ケニア、ロシア、およびフランスでも同様の押収が有り、その総量は象牙1.8トンを越える量にのぼった。

北朝鮮による2002年以来の偽タバコ生産高は、かなり増加を続けており、この中には、韓国の釜山港経由で北朝鮮からシンガポールに着き、シンガポールで押収された、コンテナ一つ分の偽マルボーロのタバコも含まれる。

南アフリカ、ベトナム、台湾およびフィリピンでも、同様の押収が発生した。2006年後半の間には、3百万箱の偽タバコの押収である。これは、市価相場350万ポンド(約4億4485万円:2014年6月9日レート1ポンド127.119232円)相当であり、ギリシアの税関当局により北朝鮮の旗を掲げた船舶場で発見された。

2004年には北朝鮮の公務員がエジプトで鎮静剤のクロナゼパム15万錠を密輸しているところを取り押さえられた。一方、ブルガリアから出国した北朝鮮大使館員は、トルコで合成興奮剤フェネチリン50万錠、推定額700万ドル(約7億1715万円:1ドル102.456円、6月9日レート)相当を運んでいて拘留された。

北朝鮮はまた、偽バイアグラ錠の製造でも非難されてきた。

報告では、北朝鮮の公務員がまた、フィンランドで、国境を越えて宝石を密輸し、DVDの不正取引を行い、中古車密輸およびさらにはポルノ販売までも乗り出していたと、主張する。

【翻訳協力】蔦村的子

【JTEFのコメント】
 野生生物犯罪による収益が、国際まふぃらを潤わせているだけでなく、テロリズムや政情不安定な国家の不透明な資金源となっていることに注目が集まっています。北朝鮮については、情報が少ないなか、興味深い記事といえます。

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