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イリオモテヤマネコのニュース & JTEFのコメント

ヤマネコ特定個体の路上出現多発 子ネコの事故対策急務

八重山毎日新聞、2012年1月22日

 2011年度野生生物保護対策検討会・イリオモテヤマネコ保護増殖文科会(座長・土肥昭夫元長崎大学環境科学部教授)が21日午後、西表島の町離島振興総合センターで開かれ、11年度のイリオモテヤマネコの保護増殖事業の実施状況が環境省西表自然保護官事務所などから報告された。
 生息状況のモニタリングでは、11年の目撃件数がほぼ前年並みの200件(前年217件)。ほとんどが県道上で、前年同様に特定個体の路上出現が多発していることが分かった。
 特に大富前良地区では2頭の子ネコが27件、古見や美原地区でも14件目撃され、そのうち1頭は8月10日に事故死した。
 野原県道沿いヨナラ川付近のノバル地区では、放浪個体を主として19件(うち特定個体5件)の目撃があった。
 県道沿い6地区のモニタリングポイント計29カ所で実施されている自動撮影調査では、定住個体20頭、放浪個体12頭の計32頭が確認された。
 生息状況モニタリングの考察では「これまでになくオスが定住メスの行動圏に集中している」とその特徴が示され、「モニタリング地区外でメスが少なくなり、地区内にオスが集中している可能性もある」と分析している。
 また、昨年に続き、親離れした子ネコや放浪個体などの弱い個体が路上に多く出現していることについて「定住しているヤマネコに良好なエサ場から追い出された」と見ている。
 これを踏まえ、生育環境変化の検証や路上出現が多い放浪個体や子ネコの交通事故対策の必要性が示された。
 委員間からは「モニタリング地区外でオスが増えたことや繁殖が順調にいき、子ネコが増えた可能性もある」として、地区外の状況が分かるような調査を求めた。
 会議ではこのほか、交通事故防止キャンペーンやヤマネコの路上出現を防止するための路上進出防止ネットや豊原と干立集落の2カ所で発生した家きん等の食害防止対策についても協議した。

【JTEFのコメント】

 環境省のモニタリングの結果、2011年のヤマネコの行動に要注意の傾向が認められました。継続的なモニタリング(監視)の最大の意義は、変化の兆候を早期に把握し、対策への着手を可能にすることにあります。気づいたのに何もできないのでは意味が無くなってしまいます。今後の環境省の対応に注目したいと思います。


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