JTEFについて

役員構成

事務局長理事 坂元雅行(弁護士)

弁護士。第二東京弁護士会環境保全委員会委員長(2005-2006)、生物多様性部会部会長(2003-2004、2009~)。NPO法人野生生物保全論研究会事務局長・理事(1993-2009.10)。イリオモテヤマネコ生息地調査保全委員会事務局(2009~)。自然保護訴訟として,オオヒシクイ自然の権利訴訟、生田緑地自然の権利訴訟などを手がけた。

≪メッセージ≫

JTEFは、野生動物保護や環境保全を行うについて既存の実績がある国際団体、国内団体が少なくない中で、「あえて」設立された団体です。設立者の一人として、また事務局を運営していく者として私が抱いている設立の動機は、「真に目指すべきことのために具体的な成果をあげる」ということでした。

「真にめざすべきこと」が何かについて、既存の団体が一貫していないと思うことは少なくありませんでした。ときに、何をめざしているのか霞がかかったように見えにくくなると感じることもありました。「具体的な成果をあげる」ということについて、行われている活動内容が野生の生きものに対して(あるいは私たちの自然環境保全に対して)具体的にどのような利益を与えるのか不明であると思うことが少なくありませんでした。また、よい活動だが実行可能なのか疑問に感じることもありました。

何をめざすべきかについては、JTEFの母体となったJWCS野生生物保全論研究会の理論研究活動で熟成されてきたので、それを体現する具体的なプログラム作りに勢力を注ぎました。その大きな支えになったのは、長年にわたって野生の生息地で、国際会議の場で、教えられ、助けられてきた人々とのつながりです(→トラ保護基金現地パートナー →専門家アドバイザー)。その成果として、JTEFのプログラムは、数は少なくても質の高い=その規模を超えて、グローバルな生物多様性の保全の進展に貢献するものとなっていると信じます。

もうひとつ重要なことは、このようなプログラムの成果があらわれるのは今日明日ではないということです。組織の安定性・継続性は重要な課題です。JTEFは、今のところ小さな団体ですし、将来的にも大組織になることはめざすところではありません。物的スケールに代えて、私たちがめざしたのは、人的なネットワークをはりめぐらせることでした。コンクリート性の堅固な地盤もいいでしょうが、意識があり、信頼に結ばれた人々の支えは柔軟で丈夫です。会員・寄付者の皆さんはもちろん、その一員です。多くの方々に長く安定して支えていただくためにも、担当する者の顔の見えるようにすること、活動内容と成果・お金の流れが見えやすくすることを大切にしてJTEFを運営していきます。


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