これまでの歴史
トラ保護基金の歴史 -トラ支援(その他)
マレーシア
2004年
マレーシアのケランタン州とトレンガヌ州のトラ保護のために、マレーシア政府野生生物・国立公園局へ支援 (支援額100万円)
以前から付き合いのあるマレーシア政府野生生物公園省に勤務しているトラの日本人研究者、川西加恵さんから現状を聞き、早急に必要なことと判断し助成を行いました。
マレーシアでは、ケランタン州、トレンガヌ州、パハン州、ぺラ州の4州にトラの90%が生息しています。
トラと人との問題解決のために(支援額約50万円)
ケランタン州はトラと人間との対立が激しい地域です。対立が深まるにつれトラが何頭も動物園に送られたり、報復のために村人に殺されたりしています。村人がただトラに怪我を負わせる為だけに銃を撃つこともあり、傷ついたトラは自然の獲物を取れなくなり、さらに大きな問題を起こしやすくなってしまいます。そこで、電気の走る人型のマネキンを作り、動物園のトラに実験した後、ケランタン州の問題多発地域に設置。トラと人との対立からトラ保護活動が消極的に受け止められないようこのプロジェクトを始めました。
タマンネガラ国立公園での調査(支援額約50万円)
罠の所有は法律で禁止されているにも関わらず、密林にいるトラは見つけにくいので銃より罠での密猟が多いです。トラ保護基金の支援で、マレーシアで最大の保護区タマンネガラ国立公園で10日間調査しました。罠の発見と撤去、新人レンジャーへ法的措置や、パトロールなどのトレーニングも行いました。この結果、罠を5つ発見。密猟者のキャンプの跡や木につけられたマークなど人の痕跡も見つかり、今後は罠の撤去作業を確立し定期的に実行すべきとの意見から、地域に根ざした野生生物レンジャーの配置の重要性が強調されました。
ミャンマー(ビルマ)
2005年 フーコントラ保護区へ自動撮影装置カメラ5台(支援額6万円)
2004年9月、世界最大のトラ保護区としてミャンマー最北部のカチン州に、フーコントラ保護区が設置されました。面積はベルギー国とほぼ同じです。1998年からアメリカのNGOである野生生物保護協会(WCS)が3年間調査し、50頭が生息していることがわかりました。ここでの十分な管理はトラの保護に重要です。WCSは年間35000ドルで建物、ボート、車、バイクなどを支援していますが、個体識別調査用の自動カメラが3台しかないとのことです。元王子動物園園長の権藤さんが実際に行って寄贈するとのことのなので、権藤さんに5台を託し、地元の新聞で紹介されました。
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