活動紹介

イリオモテヤマネコ保護基金 ―絶滅の危機からイリオモテヤマネコを守るために―

やまねこパトロール

2012年冬のやまねこパトロールを展開しています!
西表島在住の方々と協力してイリオモテヤマネコの交通事故ゼロを目指します。


期間:11月20日~12月19日(週3~4日)
時間帯:午後7時30分~午後10時30分

10月25日夕方、西表島の東側の古見相良橋付近の県道で、ヤマネコが交通事故で死亡しているのが発見されています(記事はこちら)。今回は、この地点を重点的にパトロールします。

・新たな装備を追加しました

これまで4回のパトロールの経験から、いろいろな装備が必要となりました。夜間のパトロールのため、強力なサーチライト、手元を照らすネックホルダーのついたLEDランプを用意しました。また、怪我をしたイリオモテヤマネコを保護するための捕獲用網(折り畳み式)と移動用キャリーも用意しました。

そして、新しい装備の中でもっとも心強いのがGPS機能付きビデオカメラです。これまで、生き物の写真などはデジタルカメラで撮影していましたが、暗くてうまく写りませんでした。ビデオカメラであれば暗視モードがあるので、明確に撮影することができます。この写真は、ヤエヤマオオコウモリ。ヤエヤマオオコウモリ
また、GPS機能によって、どの地点でいつ撮影したかを簡単に記録することができます。撮影した動画をパソコンに取り込み、専用のソフトで再生すると、Googleマップの西表島の地図とともに、撮影スポットが記録されるのです(写真下)。どんな餌動物がどの地点にいるのか、これまでは手作業でレポートを書いていましたが、このビデオカメラだと一目瞭然です。 GPSで示されたやまねこパトロール・スポット

前回のパトロールからスピードガンによる車両のスピード測定を行っています。この記録も手作業では大変でしたが、GPS付きビデオカメラで測定した数値を撮影すれば、時速も測定ポイントも記録されます。やまねこパトロールでのスピード測定画面
パトロール・スタッフの作業が効率化され、記録も正確なものになることが期待できます。いつ、どんな車が(自家用車両か、レンタカーかなど)どのくらいのスピードで、どこを走っていたか…こういったデータを積み上げることで、スピードを出しやすい場所とイリオモテヤマネコが出没する場所を重ね合わせ、交通事故をなくすことにつながっていきます。

・イリオモテヤマネコは、確かに道路を渡っている

11月20日のパトロール初日には、道路上にイリオモテヤマネコのふんを発見しました。まだそんなに時間が経っていないものだったので、さっき、確かにヤマネコがここを通ったということが実感できました。






ご協力をお願いします

今回、追加した装備以外にも、まだ必要なものがいろいろとあります。現在、道路に設置している移動式看板(写真)は、小さくて車からは注目されにくいという意見がスタッフから出ています。また、観光客や地元の人にご理解いただくためのリーフレットも必要です。イリオモテヤマネコを守るために、ぜひご協力をお願いいたします。

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