やまねこパトロール
2012年やまねこパトロールを開始しました!
西表島在住の方々と協力してヤマネコの交通事故防止ゼロを目指します。
■パトロールの 方法: |
「やまねこパトロール」カー(マグネットシートで装飾した車両)が、県道を時速20キロ前後で走行します。 | |
■期 間: | 7月20日~8月19日 (週3~4日) |
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■時 間 帯: | 午後7時30分~午後10時30分 | |
■走行区間: | ①大富~美原 ②高那温泉付近~ユツン・崎田 ③大見謝~海中道路東 ④カトゥラ水田~干立 ※ヤマネコの路上出現の状況に応じ、 パトロール区間を変更することがあります |
夏は、島を走る県道の東西の行き来が、地元の方の車も、観光客のレンタカーがもっとも多くなります。
今回のやまねこパトロールではとくに・・・
★②の区間を特に警戒しています。
- ユツンでは最近子ネコが目撃されるようになりました。子ネコは車の怖さがわからないので、パトロール・チームは特に警戒しています。
- 高那には、片眼の若ネコがいます。
- ①の区間の中でも2頭の子ネコがいることがわかっています。また、成獣も路上でよく目撃されているので、②に次いで警戒している区域です。
- ③の区域では、今年4月にオスの成獣が交通事故死しています(2012年の確認された交通事故はこの1件だけです(7月20時点))。
- ④の区域は、7月20日の開始時点ではパトロールせず、他の3区間に集中します。
■JTEFイリオモテヤマネコ保護基金の「やまねこパトロールについて」
イリオモテヤマネコなどが路上にいても避けたり止まったりできる法定速度をドライバーに守ってもらうことが目的です。イリオモテヤマネコの交通事故死ゼロを目指します。 「やまねこパトロール」は、奇跡の存在と言われているイリオモテヤマネコと人間が、小さな西表島で共に暮らしていくための一つの試みです。「スピードを出さない」という小さな配慮が、野生のいのちを救うことにつながります。この活動は、昨年7~8月に開始し、9月、11~12月にも実施しました。
イリオモテヤマネコの交通事故
2010年は、記録に残る中でもっとも交通事故の多い年となり、6頭のイリオモテヤマネコが犠牲になっています。「たった6頭」ではありません。100頭ほどしか生息していないイリオモテヤマネコの死は、大変なダメージになりかねません。
現在、西表島では東部の豊原と西部の白浜を結ぶ県道を拡幅、直線化する大改修が進行中です。沖縄県では環境省などの助言を受けながら、ヤマネコの交通事故防止対策を組み込んではいます(道路の下にトンネル状の道路を設置するなど)。しかし、大改修の結果、自動車が高速で走るようになれば、それだけ事故に遭う可能性は今よりもっと高くなります。
パトロール開始!
そこで、JTEFでは西表島の方たちとタッグを組み、イリオモテヤマネコや他の野生生物が交通事故に遭わないように、パトロールを開始することにしました。
7月~8月の1か月の予定で、日が落ちる頃から3時間、パトロール車を時速20キロ程度で走らせます。イリオモテヤマネコ保護のためにも法定速度(時速40キロ)を守ることの大切さを理解し、実行してもらうことが目的です。
ご協力をお願いします
パトロールのためにはいろいろな装備が必要となります。イリオモテヤマネコを守るために、ぜひご協力をお願いいたします。